驚異の死亡率!マダニやツツガムシが媒体するSFTSやツツガムシ病の注意点や対策について!

SAKURA(@hunter_girl2018)です!

今回は狩猟だけでなく、アウトドア遊びをするうえで、気を付けなければならない『マダニ』や『ツツガムシ』についてのお話です。

とはいってもベテラン猟師の方なら当然知っている事ですし、危険性も熟知されていると思います。

でも狩猟を始めて間もない方や、最近キャンプなどのアウトドア遊びに興味をもった方の中には、『マダニ』や『ツツガムシ』の危険性を知らない方もいるかもしれないので紹介します!

 

SAKURA
私も最近までまったく気にしていませんでした・・・。

 

 

マダニ・ツツガムシってなに??SFTS・日本紅斑熱・ツツガムシ病を媒体!

 

マダニは8本脚の節足動物で、どちらかと言えばクモやサソリに近い生き物です。家の中にみられるイエダニと違い、外皮は硬く大きさは吸血前で1.8mm~3.0mm、イエダニなどの微小ダニの約8~10倍の大きさです。

マダニに咬まれると、『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』『日本紅斑熱』『ライム病』『回帰熱』を発症する可能性あり!

ツツガムシはダニ目ツツガムシ科のダニの総称であり、日本ではツツガムシ科に属するダニ類は約100種が報告されています。成虫は赤色、幼虫はオレンジ色をして、体長はマダニよりも、かなり小さく0.5mm〜0.8mmです。

ツツガムシに咬まれると、ツツガムシ病を発症する可能性あり!

 

SAKURA
ツツガムシ・・・。小さすぎて見えないのでは??
先輩
まぁ屋外では見えないだろうね!

 

マダニやツツガムシはどうやって人を咬むの?

マダニの生態

植生上で温血動物が発する炭酸ガスを頼りに、地面に出て待ち構えています。

そこに人が通ったり腰を下ろしたりすると、人に取り付く性質を持った幼虫が取り付きます。マダニは幼ダニ期から若ダニ期にかけて2度の脱皮をしながら成長し、成ダニ期を迎えます。

発育期ごとに異なる宿主動物へ寄生・吸血するマダニを「3宿主性マダニ」と呼び、マダニの種類のほとんどがこの3宿主性マダニです。

 

ツツガムシの生態

ツツガムシの幼虫は一生に一度しか吸着しません。

マダニと同じく温血動物が発する炭酸ガスを頼りに地面に出て待ち構えています。

人に取りつくと衣類の隙間等から皮膚の表面に移動し、1分間に3~4cmほどの速さで好みの場所を探し回ります。ツツガムシが好む部位は、陰部、内股、脇の下、下腹部などの柔らかく湿ったところです。

SAKURA
ジビエ解体処理施設ちづDeer’s(@chizu_deers4129)さんから、猪の貴重な画像を見せて頂きました!
先輩
股間の柔らかい所を・・・。見事に食いついてるね!
SAKURA
けもの道なんかは特にマダニやツツガムシに注意しよう!

 

SFTSやツツガムシ病に感染するとどんな症状がでるの??

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の症状
  • 潜伏期間は6日~14日程度
  • 発熱・食欲低下・嘔気・嘔吐・下痢・腹痛
  • 頭痛・筋肉痛・意識障害・けいれん・出血症状など
  • 死亡率は10%~30%

 

補足
多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染しますが、感染患者の血液や体液との接触感染も報告されています !

 

ツツガムシ病の症状
  • 潜伏期間は5日~14日程度
  • ひどい風邪に似た症状(だるさ・食欲不振・激しい頭痛・寒気)
  • 38度~40度の高熱
  • 胸・背中・腹部に赤褐色の直径2mm~3mmの発しん
  • 死亡率30%(治療が遅れた場合)

 

SAKURA
いやいやいや・・・。死亡率高すぎませんか??
先輩
まぁもし咬まれても適切に処置すれば大丈夫だよ!(たぶん)

 

 

マダニやツツガムシ対策ってないの??

 

SFTSやツツガムシ病等の感染症を予防するためには、マダニに咬まれないようにすることが重要です!

特にマダニは4月~11月頃が一番活発に活動している時期とされているので、その時期にはマダニが居そうな場所(山の中や草むら)にはなるべく行かない事も対策の一つです。

 

SAKURA
でも有害鳥獣駆除のハンターやキャンプをする方達はどうしたらいいの??

 

山や草むらに入ったら気を付ける事
  • 長袖、長ズボンなどを着用して皮膚の露出を避ける
  • ズボンやシャツの裾などを入れ込んでマダニの入り込みを防ぐ
  • 長靴を履く
  • 屋外活動後はマダニに刺されていないか確認する
  • 帰宅後はすぐに入浴して身体をよく洗う
  • 衣服は部屋で脱がずにすぐ洗濯する

 

先輩
これらを徹底するだけでもかなり安全度は上がるはず!

 

それでもマダニやツツガムシに咬まれたらどうしたらいいの??

 

マダニに血を吸われるだなんて、想像しただけでも気持ち悪いですよね・・・。

でも上に書かれている対策をしていても運悪く咬まれてしまった!!そんな時はどうすればいいのでしょうか??

 

できるだけ早く除去する!

マダニに咬まれてしまった場合大切なことは、できるだけ早くマダニを除去することです。
マダニは様々な感染症を媒介しますが、こうした感染症の病原体は咬まれてすぐに人の体内へ侵入するわけではありません。つまりマダニを早く除去できれば、それだけ感染症のリスクを減らすことができます。

 

緊急時なら自分で取り除いても良い!

マダニに咬まれたら絶対に自分で取り除いたらダメ!すぐ病院へ行きましょう!とよく言われていますが、これは除去に失敗して、マダニのちぎれた口器が皮膚の中に残ることがあるためです。でも、マダニ全般の幼若虫の口器は短いため、自分で除去することも十分可能で、病院へ行くまでかなり時間がかかる場合などは、SFTSなどの危険な感染症のことを考えたら、少しでも早くマダニを除去した方が感染リスクを減らすことができる場合もあります。

注意
すぐに病院へ行ける場合は必ず病院へ行きましょう!
注意
狩猟やアウトドア等、屋外で活動した『数日~数週間後』に高熱が出た場合は、診察時に『山や草むらで活動した!』事を必ず医師に伝えて下さい!

 

 

まとめ

狩猟やアウトドア遊びは楽しいですが、特にこれからの時期はマダニやツツガムシに注意してくださいね!

屋外で遊んだ後は、マダニなどが身体に付着していないかチェックしましょう!特に小さなお子様は気を付けてあげて下さい♪

先輩
SAKURAさん!イノシシの解体したことなかったよね??マダニびっしりよ(笑)
SAKURA
この記事書いていてすでに体がかゆい・・・。