アウトドアや狩猟でも注意!怪我をした後でも間に合う破傷風の予防接種について!

 

SAKURA(@hunter_girl2018)です!

皆さんは『破傷風』って聞いたことありますか??

『予防接種受けたことがあるから大丈夫!!』って思っている方も、ホントに大丈夫ですか??その予防効果、切れているかもしれませんよ?!

今回は身近に潜む危険!『破傷風』について書いてみようと思います!

 

 

破傷風とはどんな感染症??

 

破傷風について調べるきっかけになった、最近久しぶりに釣りに行った時の出来事!

釣り好きK君
痛ってー!ナイフで指切った・・・。
SAKURA
えー!大丈夫??ってかナイフ錆びてるじゃん!!錆びてる物で指とか切ったら、なんかマズくなかったっけ・・・?

そしてネット等で調べてみると『破傷風』の事を知り、K君は病院へ行き注射を打ってもらいました!

 

破傷風は土壌や動物の腸の中に生息している破傷風菌による感染症です。人間の傷口に入り込んだ破傷風菌は、体内で強力な神経毒素を放出し、中枢神経が侵されることで特有の症状が出る病気です。破傷風を発症すると死亡率は20%~50%と非常に高く注意が必要です。

予防接種の普及により、怪我をしやすい子供の発症は減少しましたが、実は予防接種の効果は10年程度で薄くなってしまうため、予防接種を受けていない又は最後の予防接種を受けてから10年以上経過した中高年以上の発症がほとんどです。

 

 

アウトドアや狩猟でも注意!破傷風菌はどこから感染する?

破傷風菌はどこから感染する?

破傷風菌は人から感染するのではなく、土の中なら約50%の確率でどこにでも存在します。日常生活で土と接触する機会は多かれ少なかれあるのではないでしょうか?つまり誰にでも破傷風菌に感染する危険があるということです。

SAKURA
感染例で驚いたのは購入したタマネギに土が付着していて、たまたま指の傷口から感染したケースですね・・・。

ただ通常は傷口をしっかり洗浄・消毒していれば感染することは稀ですが、体力が低下している時やストレスなどで免疫力が低下している場合は、体内に侵入してくる細菌を完全に退治できず、破傷風に感染してしまうことがあるのです。

 

アウトドアや狩猟でも注意!

登山やアウトドア・キャンプなどで怪我をして、傷の中に土が入り込む可能性もあります。また動物の唾液にも菌が混じっていますので、狩猟などで猪や鹿に接触する場合も注意が必要です。

登山・アウトドアや狩猟を楽しむ人は、そうでない人に比べて遥かに感染リスクが高くなります。もちろん土木作業や建築現場で働く人、農業、ガーデニングが好きな人も後述する『予防接種』を受けておくことをおすすめします。

SAKURA
低い確率だとしても、アウトドアが好きな人は予防接種を考えてもいいですね!

 

 

感染症に罹るとどうなるの?破傷風の症状や治療について!

 

破傷風の症状について!

破傷風の潜伏期間は通常、負傷してから3~21日です。一番特徴的な症状は筋肉の痙攣で、無意識にピクピク動き硬直します。痙攣は多くの場合、顎と喉から始まり開口障害や、誤嚥を引き起こしその後、首や顔面に痙攣が起き、腹部と腕や脚にも広がります。

筋肉の痙攣は呼吸にも影響を及ぼし、顔面蒼白や笑ったような顔で表情が固まる痙笑(けいしょう)が起こる場合もあります。また、背中の筋肉が収縮し、背中が反り返ることも・・・。このように破傷風の症状が特定の部位にとどまり、何週間も続くことがありますが、たとえ重症の場合でも、意識は完全に保たれます。

釣り好きK君
それって重症でも苦しみを味わい続けるってことやん・・・。

 

破傷風の治療について!

破傷風の治療
  • 傷口の洗浄と異物の除去
  • 抗菌薬の投与
  • 破傷風免疫グロブリンの投与
  • 症状を改善する治療(対処療法)

 

通常、破傷風の患者は集中治療室で治療を受けます。感染部位の充分な洗浄やデブリードマンを行い、抗菌薬(メトロニダゾール)を静脈投与し細菌を死滅させます。次に破傷風免疫グロブリンを投与して、すでに作られた毒素を中和します。

破傷風免疫グロブリンは発症初期ほど効果が高いとされているため、早めの治療開始が求められます。また治療の経過が良好であっても、すべての症状が消えるまでには数ヵ月の入院が必要となります。

 

 

すぐなら間に合う?怪我の応急処置と破傷風の予防接種について!

破傷風の予防接種について!

破傷風菌はどこの土壌にも高確率で存在するうえ微細な傷口から進入し、消毒液などでもすぐには死なない菌なので、危険から身を守るには予防接種を受けるのが一番の対策です。

予防接種の有効期間はおよそ10年。つまり最終予防接種から10年が経過している場合は、予防接種の効果が薄れている可能性が高いです。

SAKURA
赤ちゃんの時に行う『3種混合ワクチン』12歳頃に行う『2種混合ワクチン』それから予防接種を行った記憶はありますか?受けていないなら22歳~危険ゾーンですよ??

不安な方は予防接種を受けましょう!!

全部で3回予防接種を行うことで、その後10年間はほぼ破傷風に感染しなくなります。また、その10年の間に再度予防接種を受けることで、そこからまた10年間は予防効果があるとされています。継続的に予防接種を受けて、常に破傷風に備えるようにしたいですね!

 

怪我をした後の応急処置と予防接種!

釣り好きK君
でも今回みたいに怪我した後に破傷風が怖くなるパターンもあるよね・・・。
SAKURA
大丈夫ですよ!怪我をした後でも間に合います!すぐに病院へ行きましょう!!

破傷風の不安がある怪我を負った場合は、傷口の洗浄・消毒とすみやかに病院へ行くことを心がけましょう!破傷風の心配がある場合は、今までの予防接種の回数に応じて『沈降破傷風トキソイド』や『抗破傷風人免疫グロブリン』の投与が行われます。

抗破傷風人免疫グロブリンとは
この製剤は、破傷風菌の出す毒素に対する抗体の濃度が高い免疫グロブリン製剤です。破傷風が気になる外傷の場合、速やかに投与することにより、破傷風菌の毒素を速やかに中和して、発症を予防します。また、破傷風を発症した場合でも、この製剤の投与により症状を軽くする事が出来ます。
沈降破傷風トキソイドとは
破傷風菌がつくる毒素を無毒化し、予防接種として注射して抗体をつくります。

 

釣り好きK君
つまり怪我をしてからでも、破傷風は防げる!自分の命を守るために病院へ行こうね!

 

 

まとめ

 

今回は身近に潜む恐怖『破傷風』のお話でした!

破傷風の予防接種を受けるべき人
  • 昭和42年以前に生まれた方
  • 10年以上追加接種を行っていない方
  • 長期海外赴任、途上国への渡航予定の方
  • アウトドア全般・狩猟が趣味の方

 

上記に当てはまる方は、特に破傷風の予防接種をおすすめします!

SAKURA
もしも感染してしまったら大変です・・・。防げる危険はしっかり防ぎましょう!