SAKURA(@hunter_girl2018)です!
前回の記事で少し触れた『鳥インフルエンザ』!
鳥インフルエンザという名前だけなら聞いたことがあると思います。狩猟をする(特に鳥猟)なら知っておいたほうがいいと思うので、今回は鳥インフルエンザの感染経路や人に感染する危険性について調べてみました。
Contents
鳥インフルエンザとは??
鳥インフルエンザとは、インフルエンザA型ウイルスによる鳥類の感染症です。鳥インフルエンザウイルスは、自然界では鴨類などの水鳥が、腸内にウィルスを保有している可能性があります。鳥インフルエンザウィルスが、何らかの形でニワトリなどに感染した場合に、高確率で死亡させてしまうようなものを高病原性鳥インフルエンザといいます。
現在までに確認されている高病原性鳥インフルエンザウイルスは、H5亜型とH7亜型のウイルスです。
インフルエンザウイルスは抗原性の違いによりA型、B型、C型、D型の4つに分けられています。
このうち人に感染し大流行(パンデミック)を引き起こす型はA型インフルエンザウイルスで、ウイルス表面に存在する糖タンパク質H亜型(H1~H18の18種類)とN亜型(N1~N11の11種類)の組み合わせで分類されます。
H=ヘマグルチニン N=ノイラミニダーゼ
今回の記事では代表的な鳥インフルエンザとされる型
- 鳥インフルエンザA(H5N1)
- 鳥インフルエンザA(H7N9)
に焦点を当ててご紹介します。
鳥インフルエンザの感染経路について!
どうやって日本に鳥インフルエンザウィルスが入ってくるの?
日本に鳥インフルエンザウイルスを運んでくるのは、渡り鳥を含む野鳥と考えられており、全国的にキンクロハジロなどの渡り鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が確認されています。
ニワトリ等への感染経路は?
鳥インフルエンザウイルスが、ニワトリ等の鶏舎内に持ち込まれる共通の要因については、現在も発見できていません。有力な要因としては、渡り鳥の糞便を介してネズミ等の野生動物が鶏舎内に侵入し、ニワトリ等にウィルスを感染させたのではないかと考えられています。また鶏舎用の水についても、山水や湧き水が消毒されないまま使用されている場合は、水からの感染も疑われます。
鳥インフルエンザは人にも感染する?どんな症状がでるの!?
鳥インフルエンザウイルスは、元々は鳥が感染するインフルエンザウイルスであり、通常であれば人間に感染することはありません。しかし、感染した鳥に濃厚接触した場合には、稀に人間が鳥インフルエンザウイルスに感染することがあります。
鳥インフルエンザA(H5N1)
- 人への感染:稀に感染する
- ニワトリに対して:致死性が高い
- 潜伏期間:主に2日~7日 稀に2週間以上
- 治療法:インフルエンザ治療薬(タミフルなど)
- 予防法:手洗い・うがい、病鳥の殺処分
感染経路としては、病鳥の体液や内臓、糞便との接触で感染する。人から人への感染は患者との濃厚接触による限定的なものと考えられています。十分に加熱調理された鶏肉や鶏卵からの感染報告はありません。
無症状の場合もありますが初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患です。肺炎や呼吸不全、急性窮迫性呼吸症候群(ARDS)、多臓器不全による死亡例もあり、致死率は50%以上です。
鳥インフルエンザA(H7N9)
- 人への感染:稀に感染する
- ニワトリに対して:致死性が低い
- 潜伏期間:7日程度(1日~10日)
- 治療法:インフルエンザ治療薬(タミフルなど)
- 予防法:手洗い・うがい
H7N9型ウイルスの人への感染経路は、感染者の多くに鳥との接触歴があることから、感染鳥と接触することで人へ感染が拡がる可能性が考えられています。しかし正確な感染経路は不明で、現在も調査が続けられています。
初期症状は高熱と咳、また多くの患者は重症肺炎、重度の呼吸障害である急性呼吸促迫症候群(ARDS)、敗血症、多臓器不全を合併し、死に至ります。致死率は約20~24%です。
狩猟で鴨などの野鳥を獲る場合は鳥インフルエンザに注意!
野鳥からの感染防止!
渡り鳥を含む野生の鳥は、インフルエンザウイルス以外にも危険な病原体を持っている可能性があります。むやみに触らないように気を付けましょう!
- 野鳥を素手で触らない(使い捨てゴム手袋など)
- 羽を毟る時はマスクをして、袋の中で毟る(羽が舞わないように)
- 鳥を捌いた刃物は洗って消毒する
- 鳥の血や内臓を放置しない
まとめ
今回は鳥インフルエンザについての記事でした!
狩猟をする前から、鳥インフルエンザという言葉は聞いたことがありましたが、ここまで危険な感染症だとは知りませんでした。